今回の「暮らしの調度2018」に展示する「浜床」の由来は、
平安時代の帳台(天蓋付きベッド)の床に当たる部分です。
京都御所、清涼殿の皇后の御帳台に畳の台座として置かれています。(写真奥)
寝具を片付け、昼の御座としても使われました。
こうした使用の仕方は今でも人気があり、吉蔵でも幾つかのタイプの「浜床」を製作しました。
①下が空洞のの台座に置畳をのせた浜床(85×85cm×高さ25cm)を組み合わせるタイプ
約2畳で、最小の茶室空間としても使用出来ます。
今回は一畳分の展示です。
②お客様のご要望で、畳の代わりに桐材のスノコを使用し、その上にマットやござを敷くタイプ
縁を回し、四台で2畳分となり、ダブルベッドとして使用されました。
③台座を空洞とせず、箱として収納出来るようにしたタイプ。 その上にカーペットを敷いたり、来客用のベッドとして使用するそうです。 古来の人達の知恵が今も生きる「浜床」は、 洋間のなかに、手軽に和の空間をしつらえる事が出来る、優れた調度品です。
駿府楽市「暮らしの調度展2018」
会 期 2018年 4月14日(土)~24日(日)
9:00~21:00
会 場 駿府楽市/静岡市葵区黒金町47
静岡駅アスティー西館
担 当 杉山教子(指物吉蔵)
内山あき江(創房荻須)
問い合わせ 駿府楽市 TEL 054(251)1147
指物吉蔵 TEL 054(252)5243
創房荻須 TEL 054(259)1800
明日から始まります。 お越しをお待ちしております。 (御帳台の画像は京都御所のパンフレットより借用しました。)
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