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家具おもしろ話(吉蔵オーナーブログ)

2018.02.08

ギフトショー 出ても見ても 刺激的! (見た編)

ギフトショー自社のブースを時々留守にして、
近回りの出展ブースを見て回って思ったこと。

物から事へ、コトからモノへ。
商品を取り巻く環境は私の好奇心を十分満足させてくれました。

会場の一部しか見ていないにも拘わらず、
すっかり感心してしまったいくつかのブース。
そのベスト3を紹介させてください。
(私の好み、独断です)


「津軽塗セミオーダー シカケ(青森)」
アクティブクリエーターのなかの小さいブース。
津軽塗のお椀と箸だけが並んでいました。

極上の美しい塗り物に見とれていると、間髪を入れず
東北訛りのお姉さんが声をかけてきました。
「津軽塗って知っていますか?
 国産材、国内加工の木地、漆100%のお椀と箸のセミオーダー。
 津軽塗100パターンでお好きな品を、10年保証します。」

基礎が出来ている伝統品に余分なデザインはいらない。
ひねった企画も回りくどい説明もない、素朴でわかりやすいパンフとトーク。
まさに単刀直入のプレゼンパワーに圧倒されました。
(ただし、津軽塗の良さを知らない人にはちょっと無理かな。)


「はんぶんこ(高岡)」&「セメント」
同じくアクティブクリエーターのブースの面々です。
コトのデザイン、モノのデザイン、ともに企画力で売っている会社です。

HAN BUN KOでは、「すずテト」
これを入れると酒がうまく、花が長持ちするそうな。
CEMENTでは、「匣庭」
これに苔玉を入れたい鉢と受け皿のセット、安い!

以上を最終日、手に入れました。
彼らはオリジナル企画で勝負するデザイナー集団。
優れたプロデュースパワーでしょうか。



「紅屋紅陽堂(福井)」&「尾原手袋製作所(香川)」

福井県と四国の工房が集まったコーナーの、これまた小さいブースです。
まさに、全国でただ一軒、という貴重なモノづくりをしている方々。

紅屋紅陽堂の油団(ゆとん)
 厳選した越前和紙を10数枚重ね合わせ、
 表にえごま油を塗り、裏に柿渋を撒いて作くる、
 夏場の敷物。40年物が置いてありました。
尾原手袋製作所のライディング グローブ
 バイク・サイクルの防具用のため
 最高の牛革と鹿革のなめし加工をし、
 握る動作に配慮した独特な手袋の形

共にたいへん高価ですが、
有無を言わせぬオンリーワンパワーがここにありました。

5年ぶりに参加した「吉蔵」の私。
反省多々、希望多々、まだまだ年は取れないギフトショー雑感でした。

2018.02.05

ギフトショー 出ても見ても 刺激的! (出た編)

吉蔵にとって5年ぶりのギフトショー出展。
いろいろな出会いがあり、たいへん刺激的な四日間でした。

静岡市の企画「つなぐデザインしずおか」に6社で参加し、
1/6のスペースにデザイナーとコラボした新製品を並べました。

今回展示した「FUシリーズ」の台や卓は一見何でもない形ですが、
そこに見えない仕掛けがあり、手に取って説明すると、
「ほぉ!」という声が・・・。

多くのお客様から発せられたので、
指物のカラクリがアピール出来たかな、と、
「ほっと♪」しました。

斬新なフォルムというわけではないのですが、
繊細で端正な形と精巧な技術を
感度の高いお客様や同業の方に評価していただけたのは
たいへん光栄でした。


かつて取引のあったお客様との再会と再注文。
家具業界と違う異業種のお客様からの問い合わせ。
海外バイヤーやデザイナー、出展社様との交流。

新作がぎりぎりで、まともなパンフもなかったり、
ブースが入りづらく、接客が充分できなかったり、
反省は多々ありましたが、
ひとまずは収穫の多い、楽しい今回のギフトショーでした。

次回は買う立場として会場を見て回った印象を
(見た編)でお話ししたいと思っています。

2017.12.23

Christmas Style by MINIKASHIKO

吉蔵・工房展 が終わりました。
年末の忙しい中、たくさんのお客様にお越し頂きました。
皆様、ご来場ありがとうございました。

さて、今日はクリスマス・イブ。
2007年度グッドデザイン賞を受賞したZISHI KASHIKOを1/5サイズにした
MINI KASHIKOで、季節ににふさわしい装いを作りました。



中心に硝子のエンジェルを納め、周りをリースで飾る。
ほら、クリスマスのシーンになったでしょう。

松坂屋の展示会では、プレゼント用に、2台のミニカシコを販売しました。
工房展でも、人気で、お客様にお求めいただきました。

クリスマスツリーとまた違った、ちょっとおごそかな雰囲気。
来年はもっともっと、楽しんでいただくよう、工夫を凝らしたいと思っています。

2017.09.29

厨子職人最高の逸品・八角厨子(夢殿型)登場!

素晴らしい厨子が出来上がりました。
八角形をした屋根のある八面体厨子、夢殿型。
法隆寺の夢殿を模した、たいへん人気のある伝統的な厨子です。


八角厨子(夢殿型)
サイズ・間口22×奥行22×高さ39cm
内寸・間口14×奥行14×高さ24cm
材質・国産欅(けやき)材
塗装・摺り漆
価格・260,000円(消費税別)

数十年もの間、私の父の代から我が社の家具の製作を担当してくれている職人N氏。
もう大分前、彼がこつこつと時間の合間になにやら厨子を製作しているようでした。

「こういう厨子を作ってみたよ。どうだろう?」
彼が示した厨子は、高さ40cmに満たない、伝統的な八角小厨子。
私は新しいタイプの厨子に夢中で、当初はそれ程魅力を感じませんでした。

ところが、素朴な「欅小厨子」と同様、
展示会で展示するとたいへん注目され、話題になりました。
それもそのはず、知り合いの腕のいい工芸家の多くが、夢殿型の厨子を作っているのです。
前田南斎氏の名品「島桑八角夢殿厨子」(佐野美術館蔵)を筆頭に、
いくつかの八角厨子を見て、私もだんだんその姿に魅了されていきました。


さて、今回再登場した弊社の八角厨子。
いくつかの改良を加て、完成度の高い厨子に仕上がりました。

  

 ・ゆったりと仏像やたいせつな品を納める事が出来るよう、高さを3cm高くしました。
そして、間延びすることのないよう、上部に透かしの幕板を設けてあります。 

  

 ・出来るだけ木のよさを生かすため、金物の丁番を止め、木製の軸づりを使用しました。
残念ながら、木部は良くても金具がお粗末で、不釣り合いの厨子をよく見かけます。

・もちろん、屋根は一枚板。ここがN氏が独自の技術で開発した、最高の見所です。
厚さ7cmの欅の板を、型板を作ってくり抜いていくのです。
八角の屋根が生まれるなんて、想像できない型板のかたちなので、びっくり。
擬宝珠(ぎぼし)を中心に渦を巻いて流れる欅の木目は、めったにない貴重品です。

・天を指す擬宝珠は、専門の刳り物師が製作したため、たいへん納まりよく調和してます。
欅材に最も相応しい摺り漆の仕上げ、こちらも専門の塗師にお願いしました。

先日のギフトショーに初お目見え。
今風の「掌(たなごころ)厨子」と対極的な、伝統工芸品「八角厨子」。
ブースに並ぶ厨子の中でも、ひときわ目に付き、好評でした

2017.09.11

深沢直人 はじめての個展「ANBIENT」へ

東京出張2日目。
午前中、賑やかなギフトショーを視察した後は、
日本を代表するデザイナー「深沢直人」氏の展示会へ。

 

  「Ambient」ー深澤直人がデザインする生活の周囲展

<そのモノがあることによりその周囲にいい雰囲気が生まれる。>
をコンセプトとした深沢直人氏がデザインした
家具・家電・住宅設備・生活雑貨など、
約110点が9つの部屋に展示されています。

確かに目立ちすぎず、その場の空気に溶け込んでいく
洗練された氏の製品は、静かに心を落ち着かせてくれます。



 

 ・「10年ほど前、氏のデザインした「厨子」を見て、あまりにあっさりしているので、
  知り合いのデザイナーにその良さが分からないと尋ねたら、
  深沢氏のデザインが分かる人には分かると答えたこと。

・「氏の名作「ヒロシマ」を知らなかった頃、家具好きな知人が実物を見るため
  わざわざ東京まで行き、椅子を購入したこと。

・静岡市呉服町にあるお洒落なコミュニケーションスペース「d-labo 静岡」は
 「ヒロシマ」はじめ深沢氏のインテリアが配置されていること。

などが思い浮かびます。

 会場では写真撮影が許可されていました。
10月1日まで東京・パナソニック 汐留ミュージアムにて。

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